2015年8月14日金曜日

into_the_blueさん 琥珀色の瞳

琥珀色の瞳 前編
into_the_blueさん


弟、如月優の死後、如月千早の家庭は崩壊する。両親は離婚。3人はそれぞれ別のところで暮らすことになる。そして、母の自殺。その後、父から頻繁に連絡が来るようになる。自宅に来られたくない千早は外で父親と会うことにするが、千早との再会に喜んだ父親は泥酔してしまい、結局、千早の自宅に連れてくることになる。酔から覚めた父親が、絞りだすように話出す。母親の自殺の真相を。

張り巡らせた伏線、藪の中のように食い違う千早の記憶と父の言葉。ついに千早は思い出す。 そして……。

最後の最後まで気が抜けない構成に脱帽。楽しい話ではもちろんないのだけれど、ラストで全てのピースがピッタリとはまったような快感がすばらしい。

暗く、重く、胸糞悪く、狂った、しかし美しい作品だった。千早の琥珀色の瞳のように。

into_the_blueさんの作品はいつか見なくちゃと思いながらも、なんだか重そうと思って見ていなかった。機会があって、今日、一気見してよかった。into_the_blueさんの作品が発表されたら、わたしはすぐに気がつくと、大好きな作者さんの作品だからすぐわかるとずっと思っていた。しかし、結局、今日になるまで、どの作品も再生すらしていなかった。自分のアンテナ感度の低さに呆れる。見ることがなければ絶対に気づくことなんてないのにね。

また、あなたの作品が見たいです。わたしはアンテナ感度が低いので、もう、すぐに見つけるなんて思いません。でも、発表してくれたら、いつかきっとまたこの素晴らしい視聴体験を味あわせてもらえると思うんだ。いつまでも待ってます。

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