2016年3月29日火曜日

リップシンクロでできることとできないこと。そして、ぴっかりP風の作品の作り方。 ぴっかりP。 アイドルマスター サクラ大戦 「ここはパラダイス」

アイドルマスター サクラ大戦 「ここはパラダイス」
 ぴっかりP


初見でまたアホなことやってるなあ、と。ここ数年のはずっとそうなんだけど。

コメントで相変わらずリップシンクロで褒められているので、このリップシンクロで何ができるかを書いてみたいと思います。(偉そうに)

長く書くつもりはないので最初だけ。0:43あたり、 厳密に言えば1286フレーム目。この画からの貴音のシーンです。
















30fpsで作っているのでなんと18秒もあります。このスクリーンショット見てもわかると思うんですけど、貴音はなんのてらいもないただ真ん中で歌っているだけなんですよね。

ニコマスで、というか、アイドルマスターの動画を借りて他の曲に合わせる作品で、この構成は通常では致命的です。もう、すぐ、見るのやめられちゃいます。なぜかというと、飽きちゃうんですよね。だから、ステージPVをメインにしている人は短いカットで画面を切り替えるのです。そのうまさがシンクロのうまさ、と言われていると言ってもいいでしょう。

ロングでの長回しはまた別の話になるのでちょっとおいておくとしても、1カット18秒のミドルというのは正直、ニコマス的には褒められる構想ではありません。

ただ、こうやってリップシンクロがあるとまた話は変わるんですよね。ここはパラダイスをまさに歌っているような貴音。こうなると、むしろ、カットを切り替えて欲しくないくらい、貴音の位置も、凝ってほしくないくらい、ただアイドルをちゃんと見たくなるじゃないですか。

リアルのアイドルの映像でもこういうミドルレンジで真正面を18秒というのは実は難しいです。特に最近はですけど。フルHDになってから、肌の荒れとかが目につくのである程度以上のミドルは撮りにくいんですよね。だから、カットを変えてしまう。

だけど、ぴっかりPの貴音は、雪歩は、律子は美しくかわいいままダンスを見せてくれます。

ただ、条件はあります。やっぱり素組での仮組みでのダンスが楽しくないとここまでの作品は作れないんですよね。 

ぴっかりP的なリップシンクロはダンスさえ組めれば、あとは口をあわせるだけなので、そういう意味では簡単なんですよ。

作り方は聞いているので説明できますけど、全10191フレームに手を入れるだけなんです。違和感があるカットというか、ショットがあれば手を入れる。

昔、2007年くらいの人がいい感じのダンスを探して(当時はカメラをえらべませんでした)、同じダンスで100も200もダンスを撮ったように、違和感のない口を探して、その口だけを撮って、そして、1フレームずつ合成すれば、あなたもぴっかりPのような作品が作れるでしょう。

ただし、ダンスをうまく組めれば。 

ぴっかりPには悪いけど、ネタバレをしてしまいました。ぴっかりP風の作品が増えることを一ぴっかりPファンとして願っています。

注記)ぴっかりPはこの作品作るのにデータ領域で393.25GB使ったそうなので、ダンスを組むセンスと口パク合わせる根性の他に、ある程度以上のHDDかSDDの領域が必要です。