2012年7月9日月曜日

2012年上半期ニコマス20選

今年からATPに引き継がれ無事20選が継続されることになりました。卓球P今までありがとうございました。ATPよろしくお願いします。運営のみなさまにも感謝を。

2011年下半期ニコマス20選。並び順は投稿された順です。

レギュレーションは以下の通り。基本レギュレーション
・対象は2012年上半期(1月1日~6月30日)に公開されたニコマス作品
・自身のセレクトを20作品以内でブログもしくはマイリストにて公開
・1Pにつき1作品
・選考基準はフリー(お気に入り・埋もれ発掘・テーマに沿って等何でもオッケー)

詳細や他の方の20選はニコマス20選投票所を御覧ください。

それでは始めたいと思います。並び順は投稿された順です。 

2012年7月8日日曜日

【秋月律子誕生祭2012】 律子と美希でつんつんアンギャルド 前編の感想

去年の「【律子誕生祭2011】秋月律子の昼と夜」もすばらしかったダイヤモンドPの今年の律子誕生祭作品。

【秋月律子誕生祭2012】 律子と美希でつんつんアンギャルド 前編
ダイヤモンドP

中世風の世界で人類の裏切り者秋月律子と彼女のパートナーらしき四条貴音。律子を付け狙う美希といった配役。緑が美しく英国のようだ。律子と美希の剣劇から流れるようにタイトルになっているゲーム「アンギャルド」(フェンシングにおける構えのこと)の説明に入るところはさすが卓M@s巧者といったところ。(ただしダイヤモンドPにはゲームしない卓M@sも結構ある。これとかw)

ダイヤモンドPがMMDを作品に取り入れたのはmylistによれば「【卓m@s】MMDな卓m@sノススメ【インディアンクク】」からで使い始めて1年半くらいといったところだろうか。この1年半の間に驚くほど使い方がうまくなっている。

今回特によかったなあ、と思ったところは表情とそして何と言っても登場人物3人の身長の演出でした。まずは表情から。














凛々しい律子。「人類の裏切り者」ということばが厨二病を煽り立てます。














貴音はどこかの国のお姫様でしょうか。この目で蔑んでほしい。














美希は律子に憧れる蛮族の少女といった様子。野性味溢れる表情がよいですね。

次に身長について。この作品では律子の強さが強調されています。ゲーム的にも強いわけですが、映像の演出としても律子の強大さが描かれています。この作品の律子は常に見下ろす視線なのですね。これによって律子が大きく見えるのです。














しかし、おそらく身長はアイマス2の設定のままでしょう。














貴音と並ぶと貴音の方がずっと背が高いことがわかります。アイマス2設定のままであれば美希は律子より随分と背が高いはずです。













ダイヤモンドPは美希が膝と腰をかがめる体勢を取らせることにより、常に律子が見下ろし、美希が見上げることを可能にしています。これにより、律子の強さが強調されているんですね。美希の体勢も、野生動物のような筋肉の柔らかさ、強さを想定させるようになっているため強者に屈しているような印象は与えません。うまいなあ。

前編では律子の圧勝となりましたが、はたして後編ではどうなるのか。ニコマスの常として律子はまたしてもかませなのか。濃厚なみきりつはあるのか。それに貴音はどう絡むのか。後編が楽しみでなりません。

2012年6月25日月曜日

螺旋

トカチP、律子誕生祭2年ぶり4回目の作品(2009年は誕生祭ニアピン賞はあり)。やっぱり律子誕生祭にはトカチPがいないとね。

【合作PV】アイドルマスター2 空色デイズ 秋月律子
トカチP、少年P、汁粉P

凝った作品なのですが、まずはこの作品単体のストーリーをスクリーンショットとともに追いかけてみます。










アイドルがひょんなことから












髪を解いてプロデューサーになり、































奮戦するもJupiterに敗退。











しかしそんなことで諦める彼女たちではなかった。かつての律子のプロデューサーの協力を得て再起動。












順調に成長する彼女たちの前に立ちはだかるのはお世話になったプロデューサーが鍛えぬいたナムコエンジェルだった。激戦の末ナムコエンジェルに勝利し、



















秘密兵器七彩ボタンでIAも受賞。この年は竜宮小町の完勝であった。このままプロデューサーとしての道を極めるという生き方もあっただろう。しかし、












育てた竜宮小町に背中を押してもらって












アイドルに復帰。

こういうストーリーだ。だけどこれ「だけ」の作品じゃない。トカチPは長い時間をかけてトカチPの世界を作ってきた。それを踏まえるとさらに見えてくるものがある。

アイドルに復帰した律子のユニットに見覚えはないだろうか。そう、秋月プロ律子ユニットだ。原点回帰?違う。なぜこの作品の曲は「空色デイズ」でなければならなかったのだろう。

律子がカバーしているから?それもあるだろう。空色デイズはTVアニメグレンラガンのオープニング曲だった。グレンラガンと言えば「螺旋」だ。

螺旋(らせん)とは、3次元曲線の一種で、回転しながら回転面に垂直成分のある方向へ上昇する曲線である。 (Wikipediaより)

そうなのだ。 単にもう一度やり直すのではない。プロデューサーという経験をいかした律子が一回りして一段高いところにいるという宣言なのだ。












だからわたしたちはトカチPの次の作品を期待していいのだと思う。また秋月プロ律子ユニットを見られると思っていいと思う。それは単なる回帰ではないし、続きでもない。さまざまな思いを乗せて、一段高みに登った彼女たちを期待しようではないか。次のステージで。












それにしても汁粉P、絵上手くなったよなあ……。うれしい限り。 

トカチPのブログにトカチPのこの作品への思いが綴ってあるのでそちらも是非どうぞ。トカチPにして苦しんだアイマス2。それでもこれだけの作品を作ってくれるトカチP、少年P、汁粉Pに最大限の感謝を。

ニコマス楽しいね!

2012年6月21日木曜日

bbcPの帰還

うおぉぉぉぉぉぉ。bbcPが帰ってきたぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!

【アイドルマスター】BBCドキュメント風アイマス絵画巡礼の旅 #01
bbcP

芸風は昔のまま。さらにパワーアップしてわたしたちのbbcPが帰ってきた。圧倒的な知見によるくだらないネタは健在。もちろん、謎地理はそのままだ!!

長生きするもいんだな!!!

20選どうしようか困るな!!!!(どうでもいい)

2012年6月19日火曜日

貴音と還元できないもの

すごく好きなのに、どう好きなのかを書けない作品がある。もやもやするけれど、もやもやするだけ。黙って見ていろ、が正解なのかもしれない。多分そうなんだと思う。

リンP
あなた様、雨が…


降参。わたし程度ではこの作品を言語化することはできませんでした。なのでただ感想をだらだらと。

この作品は四条貴音「を」描いた作品なのだと思う。 四条貴音「で」ではなく。

複雑なものは還元できない。部分を足しあわせても総体にはならない。でも「全部見ろ」では作品にならない。そして、わたしたちは「全部」を「全部」として見ることもできない。それは時系列であったり、取捨選択であったり。

貴音ってどうなんだろう。わたしはアイマス2で貴音が本当に好きになった。優れた肢体。高い身長と長い手足はダンスで本当に映える。そして豊かな髪。

ニコマスで見ると食いしん坊が多いかな。あと、もちろん、月。

どれも貴音だけれど。背が高くて、美人で食いしん坊なら貴音になるかと言えばそうではないことは自明だと思う。

凛々しい貴音、花のように笑う貴音、孤独な貴音、仲間といっしょにいる貴音。貴音、貴音。

リンPはその中から「泣き虫」な貴音を選んだのではないか。孤独に怯える貴音もか。それも貴音だから。

タイトルは貴音の涙の隠喩かと思った。投稿者コメントはそれへの返答。この作品に雨のシーンはない。

みなそれぞれにあるアイドルについて想起する動画があると思う。わたしにとってこの作品は貴音にとってのそれになった。

わたしがアイドルマスターを覚えている限り、四条貴音を見るたびにこの作品を思い出すだろう。

月を見る貴音を。月とともにある貴音を。 長い四肢の貴音を。妖艶に微笑む貴音を。幼子のように笑う貴音を。「何奴」と言ってしまう貴音を。ステージで堂々と踊る貴音を。

貴音を。

銀色の髪と洋紅色の瞳とともに思い出すだろう。

2012年5月30日水曜日

トリミング、カメラワーク、編集、ダンス、シンクロ

ステージメインのダンス作品は結構見ている自信あったんだけど、実作者と見るだけでは随分差があるなあ、と実感したので記録として。ご協力いただいたぴっかりPには最大の感謝を。

以下はアイドルマスターの二次創作のステージPVに関する感想です。

最近気づいたことなのですが、楽曲にダンスが合っていれば、そもそもアイドルマスターのダンスは楽しいのでそれだけで十分楽しいのではないか、と。

もちろん、トリミングを含む演出が不必要とは思っていませんが、楽曲にあったダンスを選ぶことができれば、その段階でいい作品になるのかな、と思ったりしていました。

ニコマスにおけるカメラワークとはなんでしょうか。実態はトリミングとカッティングです。トリミングだけ(色合いもいじってますけど)で、いい作品になることはのぽぽんさんの作品で十分わかると思います。


そして、元となるアイマスのカメラワークがああでなければならなかったこともわかると思います。 この件に関してはまだまだ書きたいことがあるので後日に。

ある楽曲に関してちゃんと合ったダンスをつけてあげれば後は編集だけだろう、とそう思っていました。(編集が簡単という意味ではありません) 気に入った曲に合ったダンスを見つける。まずこれが難しいと思うのです。ステージ系のPVで、どうも、と思う作品はシンクロしてるしていない以前にそもそも楽曲にダンスが合っていないように思うのですね。

仮組みがきちんと出来れば(繰り返し言いますけれど、これ自体がすごく難しいと思います)、ほぼ作品の9割は出来たものかな、と思っていました。が……。

こちらがぴっかりPの「巴里よ、目覚めよ」の仮組みです。


そしてこちらが本チャン。


9割は外れすぎもいいところでした。神は細部に宿る。完成形とじゃやっぱりえらい差ありますよね……。

それでもこの仮組みだけでもすごいと思うんだ。楽曲とダンスだけバラバラに渡されて、これができるってやっぱりすごいと思うんですよ。

ぴっかりPの作品にはさらにサクラ大戦へのリスペクトもあるっていう話抜きでね。

なんかまとまらないけど、書きたかったのです。

(追記)
ぴっかりPの技術が大したこと無いとか、手間がたいしたことないとかそういうことを書きたいのではないのです。基本となるダンスをちゃんと選べるといい作品になるな、ということが言いたかったのです。文章ヘタでごめんなさい。

2012年5月16日水曜日

Non-Stopping Train

アイドルマスター「Non-Stopping Train」 水瀬伊織
ShakeP

伊織しかいないがために、竜宮小町が強調される作品と受け取りました。

とは言え、これは考えすぎかもしれません。

使われている曲、「Non-Stopping Train」から 

「一人じゃない」なんて 思えなかったよ

というフレーズを削っているので。

それでも、やっぱり歌詞とパレスオブドラゴンを見る限り、伊織が誰かに歌っているように見えるんだ。

悲しみにくれた涙も ほら
愛しく思えるから

と。 

どこか一人で抱え込みがちな伊織の凛々しさと優しさを丁寧に表現した作品だと思いました。