2015年8月14日金曜日

into_the_blueさん 【Novelsm@ster】 Sis puella idol!

【Novelsm@ster】 Sis puella idol! 【前編】
into_the_blueさん


ネタバレありで。




前後編のノベマス。765プロのプロデューサーに憧れる美希はプロデューサーに美希のプロデュースを依頼するが断られる。ついでに社長におにぎりを食べられた美希は765プロを飛び出し、961プロに所属する。もし、トップアイドルになったら、プロデューサーを美希のプロデューサーにするという約束のものとに。
仕事の関係上何度もプロデューサーに会うことがあり、その度にプロデュースを依頼するが、やはり断られる。プロデューサーの隣にはあずさがいた。
美希とあずさはプロデューサーを競うようにアイドルとしても競い合い、ついにIUで激突する。勝ったのは美希だった。しかし、プロデューサーがそのことを知ることはなかった。美希とあずさの対決を見るために急いでいたプロデューサーは会場に向かう途中交通事故で亡くなってしまう。

プロデューサーにプロデュースしてもらうことが、プロデューサーとともにあることが全てだった美希は全てを放り出す。ついに961プロからも見放される。

いつものように何もする気が起きない美希は近くの公園でただぼんやりとする。悪夢のような夢を見て目を覚ます。家に帰ろうとするが鍵がない。プロデューサーとの思い出の大事なおにぎりのキーホルダーをつけた鍵が。美希は慌てて公園に探しにもどる。公園に戻るとある男性が声をかけてくる。美希、と。

後編に出てくるそこの人の描写がすばらしい。大事な人を失った美希に、それが全てではないと諭すシーンはすごく説得力があった。

演出面でも影絵を使った表現や、ひとつひとつの表情の選択がよく考えられていて、文章は説明しすぎることは決してなく、映像にまかせるところはちゃんと映像にまかせられており、見やすく、そして何と言っても作品の説得力と魅力を高めていると思う。

賢くて、なんでもできて、でも臆病で、まだ中学生の美希。美希らしい、本当に美希らしい描写が素敵な作品だった。

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